上場企業の経営者まとめ

上場企業の経営陣の方々がどのような方なのかをまとめた記事になります。一部昔のニュースの記事も転載しますが、その際は情報元を記載させて頂きます。特に就活生の方々、入社後のアンマッチを起こさない為にも経営陣の羅針盤をあらかじめ知る為の一つのツールとしてお使いください。たまに息抜きに全く関係のない記事も日常の記事も書こうと思います。

アステラス製薬株式会社 代表取締役会長 畑中好彦さん

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画像は下記サイトから引用

年収2000万超の「革新人材」 アステラスの飛び級制|出世ナビ|NIKKEI STYLE

 

1957年、静岡県生まれ。

1.出身高校:静岡県立静岡高校
2.座右の書、好きな本:司馬遼太郎『この国のかたち』
3.尊敬する歴史上の人物:無回答
4.座右の銘、好きな言葉:誠実であること
5.健康法・ストレス解消法:自転車や徒歩で街を散策

 

 アステラス製薬社長の畑中好彦は、物腰柔らかな紳士である。そしてとてもダンディだ。だが、その丁寧な口調から出てくる言葉からは、芯の強さ、頭脳の明晰さが伝わってくる。

 3月末に社長就任を打診されたとき、即座に受諾の返事をした。

 「マネジメントの一員として、常に責任を負っているという覚悟はありました」

 ある意味では包み隠しのない率直な答えだ。前社長の野木森雅郁会長は、畑中を指名した理由を「幅広い視点から、最適の判断を素早く下すことができる能力を高く買った」と述べている。

 アステラス製薬は、05年に山之内製薬藤沢薬品工業が合併して誕生した。畑中は80年に藤沢薬品に入社。両社の合併や10年に約3700億円を投じた米OSIファーマシューティカルズの買収など、エポックメークな案件では、事務方の取りまとめ役を務めてきた。

 大型合併には失敗も多いが、アステラスは合併の好例と評価されている。それはなぜか。

 「同じ目的を持った両社が一緒になった。当初から山之内でも藤沢でもない“アステラス・ベスト”のディシジョンを求めてやってきた。これがいまのカルチャーのベースになっていると考えております」

 違う会社が一つ屋根の下に入るのだから、軋轢はあった。

 「時には『社風が違うから一緒にはできない』という話も出てきてしまう。そういうことは気がついたら排除するようにしましたし、最後までそういう意識を持っておられる方は、新しいアステラスの価値観にはついてこられなかったのではないかと思っております」

 ソフトな語り口とは裏腹に、いっていることは一本筋が通っている。

 前期は主要製品の特許切れの影響を受けて減収減益だったが、業績はこれが底で、今期から回復に向かうという。

 目指す将来像は、実に明確だ。最上位に経営理念があり、それを実現するためのビジョン、ビジョンを具体化した事業戦略が筋道だってつながっている。

 経営理念は「先端・信頼の医薬で、世界の人々の健康に貢献する」。ビジョンは、いまだ治療満足度が低い複数の疾患領域(カテゴリー)に対し新薬を継続的に提供することによって、世界市場で競争優位を確立するビジネスモデル(=「グローバル・カテゴリー・リーダー」)の実現だ。そのため、旧山之内が得意だった泌尿器、旧藤沢が得意だった移植免疫、さらにいまだ治療満足度の低いがんの3領域に、経営資源を集中させる。

 「自社の研究開発をベースにして新薬のビジネスに特化しているのが、わが社の特徴です。私どもの規模で、資本とかリソースを分散させて勝つというイメージを、どうしても持てなかった。それで得意なところで勝負していこうと考えたのが、現在のモデルでございます」

 この3~4年、「非常な勢いでオンコロジー(腫瘍・がん研究)の領域に投資をしてきた」。だから畑中は「この投資の成果を株主、マーケット、さらに我々の従業員に示していくことが、まず一番の私の仕事」と自身の役割を任じている。

 「競争は一層激しく、スピードは速くなっている。私が、各部門長が、そして従業員一人ひとりが、与えられたミッションの中で、判断の質とスピードを上げていくことでいち早く成果に結びつける」

 今秋からはマネジメント層を育てる教育研修を始める。全世界の拠点から毎年20~25人ほど選抜し、グローバルなアステラスとしてベストな判断について議論させる。畑中自身も指導するなど、経営者の近くで考えてもらうのが狙いだ。

 新薬が医療現場まで送り出される確率は2万分の1といわれ、開発期間は平均で15年におよぶ。リスクは高い。

 「新薬開発では、長期間の投資というリスクがあります。さらに、商品の性質上、人の生命に関わるというリスクも潜む。これらをどう最小化するか。両面でのリスクコントロールが私に求められる」

 業界トップの武田薬品は、1兆円以上を投じてスイスの大手製薬会社の買収手続きを進めている。第一三共も08年に約5000億円でインドの後発医薬品大手を買収した。いずれも世界のメガファーマの後を追う戦略を取っている。

 これに対してアステラスは、理の人・畑中の下、独自のニッチ路線を突き進むことに迷いはない。

 

2011年9月27日の記事から引用

president.jp

 

【あとがき】

お顔を拝見するにとても知的な印象を感じる方ですが、文章を読むととても物腰柔らかな中に一本気の通っている方であると書いて有ります。

コチラには書いていませんが、現在の社長の安川さんに社長の代を譲るときもやはり電話でバシッとお伝えしたのでしょうか。だとしたらとてもカッコいいですね。

安川健司社長に関してはまた情報が増えてきたらおいおい記事にしようと思います。